共産、新たに党員除名 党首公選制導入の著書出版で
2023年03月17日18時43分
共産党の田村智子政策委員長は17日の記者会見で、党首公選制導入を求めた著書を出版した党員の鈴木元氏(78)を新たに除名処分にしたと明らかにした。同党は同様の主張をした元党職員、松竹伸幸氏を2月上旬に除名したばかり。
田村氏は処分の経緯について「(党機関紙)しんぶん赤旗の報道の通りだ」と述べた。17日付の同紙によると、党京都府委員会が15日に除名処分を決定し、党中央委員会が16日に承認。鈴木氏が著書で党を「『個人独裁』的党運営」、党幹部を「老害」などと表現したとして、同紙は「事実無根の攻撃」「誹謗(ひぼう)・中傷」と批判した。
党の決定を受け、鈴木氏は17日に東京都内で記者会見し、「非常に乱暴な形で処分をした。これが間違いだと撤回を求める」と抗議した。