中国、預金準備率引き下げ 昨年12月以来―景気下支え
2023年03月17日20時15分
【北京時事】中国人民銀行(中央銀行)は17日、金融機関から預金を強制的に預かる比率を示す預金準備率を0.25%引き下げると発表した。27日に実施する。引き下げは昨年12月上旬以来で、今年に入ってからは初めて。新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策で冷え込んだ景気を下支えする。
預金準備率の操作は、事実上の政策金利である最優遇貸出金利(LPR)の改定と並ぶ中国の主要な金融政策手段。準備率を下げると、銀行が人民銀に預けるお金が減り、市中に出回るお金が増えるため、金融緩和の効果が期待できる。