全預金者保護、あくまで特例 SVB破綻「他行へ波及リスク」―米財務長官
2023年03月17日07時02分
【ワシントン時事】イエレン米財務長官は16日、上院財政委員会で証言し、経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー銀行の全預金者保護について、銀行の連鎖破綻リスクを防ぐための特例的な措置との見解を明らかにした。
米国の預金保険制度では、保護されるのは本来1口座当たり25万ドル(約3300万円)が上限。ただ、破綻2行について、米当局は12日、すべての預金を保護する方針を打ち出した。
イエレン氏はSVBに関し、保険対象外の預金の割合が非常に高く、「取り付け騒ぎがあった」と認めた。その上で、預金の全額保護を決めたのは「波及の可能性があり、他行も同様な騒ぎの犠牲になる恐れがあったためだ」と説明した。