原告「いまが一番幸せ」 強制不妊、逆転勝訴で会見
2023年03月16日19時11分
強制不妊を巡る訴訟の原告小島喜久夫さん(81)と弁護団は16日、札幌高裁の逆転勝訴判決を受け、札幌市内で記者会見した。小島さんは「いまが一番幸せ」と喜び、集まった支援者からは「おめでとう」という声が上がった。
法廷で裁判長が読み上げる判決文に、深くうなずきながら耳を傾けた小島さん。閉廷後、裁判所の前で「勝訴」と書かれた紙を掲げ、笑顔で「うれしい」と語った。
全国被害弁護団の共同代表を務める新里宏二弁護士は会見で、除斥期間を適用せず国に賠償を命じる判決が高裁で3件続いたことを「司法の判断がほぼ固まったと見ていい」と評価。一方で、一連の訴訟で原告34人のうち5人が亡くなったことに触れ、「時間が無い」と焦燥感をあらわにした。