東京株、2万7000円割れ 欧米信用不安で一時500円超安
2023年03月16日12時04分
16日午前の東京株式市場で日経平均株価は1月23日以来、約2カ月ぶりに2万7000円を割り込んだ。米国での銀行破綻に続き、スイス金融大手クレディ・スイスの経営問題で信用不安が広がり、銀行株をはじめ幅広い銘柄が売られた。午前の終値は前日比255円09銭安の2万6974円39銭。下げ幅は一時500円を超えた。
市場では「世界経済の先行き懸念につながった」(大手証券)との声が聞かれ、投資家のリスク回避姿勢が鮮明になった。為替相場が円高・ドル安に振れたことも自動車など輸出関連株の重しとなり、素材などの景気敏感株も売られた。