「無人機回収」目指す プーチン政権、米を非難
2023年03月16日08時18分
ロシアのプーチン政権は15日、黒海上空の国際空域で米軍の無人機MQ9が墜落した事件について、ロシア軍のスホイ27戦闘機と衝突していないと改めて主張する一方、無人機の回収を目指す立場を示した。政権高官の発言をロシア国営テレビが伝えた。
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プーチン大統領は15日中にコメントしなかったが、ペスコフ大統領報道官は「(本人に)もちろん報告されている」と説明。記者団に対し、そもそも無人機が飛来したのが問題の発端と述べ、米側を非難した。
プーチン氏の最側近の高官のうち、パトルシェフ安全保障会議書記は「できるかどうか分からないが(無人機を)回収しなければならない。必ず着手する」と強調。ナルイシキン対外情報局(SVR)長官は「(回収・分析することは)技術的に可能」という認識を示した。