ガーシー氏、議員資格失う 参院で除名決定、欠席で初
2023年03月15日18時01分
参院は15日の本会議で、国会欠席を続けて「議場での陳謝」の懲罰も拒否した政治家女子48党のガーシー(本名・東谷義和)参院議員を「除名」とする懲罰を正式決定した。同氏は議員資格を失った。国会議員の除名は72年ぶりで現憲法下で3例目。欠席に基づく除名は初めて。
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憲法58条は、国会議員を除名するには出席議員の3分の2以上の賛成が必要と定める。採決は記名投票で行われ、賛成は235票、反対は政女党の浜田聡氏の1票だった。議決を受け、尾辻秀久議長が除名を宣告した。
採決に先立ち、ガーシー氏の代理として浜田氏が本会議で弁明し「(ガーシー氏に投票した)国民の声を否定することは許されない。多数派による不平等な措置だ」と処分を批判した。
自民党の世耕弘成参院幹事長は本会議後、記者団に「このような懲罰に至ったことは大変遺憾だ」と述べた。立憲民主党の田名部匡代参院幹事長も「全国民の代表という自覚が全くなかったと言わざるを得ない。除名は当然だ」と断じた。