大阪桐蔭、連覇なるか 広陵や仙台育英も有力―選抜高校野球
2023年03月15日15時22分
大阪桐蔭(大阪)が史上初となる2度目の連覇を果たすか。優勝争いは、昨秋の明治神宮大会も制するなど、盤石の強さを見せた王者が中心の構図となりそうだ。
大阪桐蔭は絶対的エース、前田の存在が大きい。昨年の春夏の甲子園でも主戦級として投げた左腕は、力のある速球、チェンジアップなどの変化球ともに一級品で、打ち崩すのは難しい。打線は昨年の松尾(DeNA)のような一発のある強打者はいないが、つながりがあり得点力は高い。2番手以降の投手が役割を果たせば、歴代最多に並ぶ5度目の頂点が見えてくる。
2年続けて明治神宮大会決勝で大阪桐蔭に屈した広陵(広島)は、大会屈指の強打者真鍋を筆頭に打線の破壊力がある。投手も高尾、倉重の二枚看板に安定感があり、4度目の優勝をうかがう。
仙台育英(宮城)は、明治神宮大会準決勝で大阪桐蔭に敗戦。昨夏の選手権大会で東北勢初優勝を果たす原動力となった高橋、湯田、仁田の強力投手陣で対抗する。
プロ注目捕手の堀が攻守でけん引する報徳学園(兵庫)は、近畿大会決勝で0―1と大阪桐蔭に肉薄した。大阪大会準優勝の履正社(大阪)は、西や森田ら打線が強力だ。「打倒大阪桐蔭」を胸に冬を過ごした各校が、甲子園でどんな戦いを見せるか。
沖縄尚学(沖縄)は、昨秋のチーム打率が4割を超える強打のチーム。名門の東邦(愛知)、関東王者の山梨学院(山梨)も力がある。
慶応(神奈川)の清原は元プロ野球選手、清原和博さんの次男。父がPL学園(大阪)時代に活躍した聖地でどんなプレーを見せるかも注目を集める。