英との訓練、日本招待へ インド太平洋で25年以降―仏海軍大将
2023年03月16日07時09分
来日したフランス海軍のスタニスラス・ドラモット大将は15日、東京都内で時事通信のインタビューに応じ、マクロン仏大統領とスナク英首相が10日に合意したインド太平洋地域への空母派遣での連携について「個人的な見方だが、早くても2025年になるだろう」と見通しを示した。その上で「当然、日本も共同訓練に招待する」と述べた。
ドラモット氏は「仏空母の整備が24年までかかることなどから、派遣時期は具体的に決まっていない」と説明。「派遣の目的は運用面での訓練の実施と、戦略的プレゼンスをインド太平洋地域で示すことだ」と強調した。
ドラモット氏は15日に記者会見も行い、中国が台湾に侵攻する「台湾有事」への警戒感が高まっていることについて「(台湾の)存在そのものを脅かす状況にもなりかねない」と懸念を表明した。その上で「そうした事態を政治的側面から予防することが重要だ」と指摘した。
また、ドラモット氏は今年4月に仏海軍のフリゲート艦「プレリアル」が横須賀に寄港すると発表。5~6月には主力艦艇が太平洋地域に展開する予定だという。ドラモット氏は「日仏2国間または米国を含めた合同演習を検討中だ。今後さらに協力関係を深化させたい」と語った。