米当局、SVB破綻を調査 経営陣、前週に自社株売却―米報道
2023年03月15日09時28分
【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは14日、米司法省と米証券取引委員会(SEC)が、米中堅銀行シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻の経緯を調べていると報じた。経営実態や情報開示などに違法性がなかったか検証する。破綻の前週に親会社の経営陣が実行した自社株の売却も調査対象に含まれているという。
報道によると、SVBの親会社SVBファイナンシャル・グループのベッカー最高経営責任者(CEO)とベック最高財務責任者(CFO)は、破綻前の2月27日に自社株を売却し、多額の利益を得ていた。両氏は事前に定められた計画に基づいたと説明しているものの、違法性がなかったか調査しているという。
SVBの破綻は、取引先が新興企業やヘルスケア企業に偏っていたことが影響したとみられている。親会社は、年次報告の中で顧客の偏りをリスクとして開示していた。