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米無人機とロシア軍機が衝突 黒海上空の国際空域―米発表、対立激化も

2023年03月15日05時48分

米無人機MQ9=2019年7月、西部ネバダ州(米空軍提供)(EPA時事)

米無人機MQ9=2019年7月、西部ネバダ州(米空軍提供)(EPA時事)

  • ノルウェー沖を飛行するロシアのスホイ27戦闘機=2008年4月(AFP時事)

 【ワシントン時事】米軍は14日、米空軍の無人機MQ9が黒海上空の国際空域でロシア軍機と衝突したと発表した。米無人機は墜落した。昨年2月のロシアのウクライナ侵攻以来、米ロ両軍機による衝突は初めて。米ロの対立が一段と激化する可能性がある。

【特集】無人機プレデター&リーパー

 米軍によると、衝突があったのは現地時間14日朝(日本時間同日午後)。ロシア軍のスホイ27戦闘機2機が衝突の前に米無人機に対して何度も燃料を投棄し、前方を遮ったという。このうちの1機が米無人機のプロペラと接触した。米欧州軍は声明で「危険で、プロフェッショナルではない行動だ」と非難した。
 この無人機は国際空域で監視任務中だった。ロシア軍機による妨害は、ウクライナを支援する米国や北大西洋条約機構(NATO)をけん制する狙いだった可能性がある。
 米国務省は衝突を受け、ロシアの駐米大使を召喚。一方、ロシア国防省は声明で「戦闘機は兵器を使用せず、無人機と接触もしていない。無人機は急激な動きで制御不能となった」と否定した。

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