「偉大な方」「象徴的な人」 水泳関係者も悼む―橋爪四郎さん死去
2023年03月14日21時02分
橋爪四郎さんが亡くなったことを受け、日大の後輩に当たる上野広治日本水泳連盟副会長は「偉大な方だった」と悼んだ。
今でも脳裏に浮かぶのは、戦後の水泳界を一緒にリードした古橋広之進さんが2009年に死去後、12年ロンドン五輪の時。古橋さんが04年アテネ五輪、08年北京五輪の折に日本競泳陣を激励してきた遺志を引き継ぎ、北島康介らを前に「自分たちが行けなかった代わりに、五輪で果たしてくれ」と言った。敗戦国となり、参加がかなわなかった1948年ロンドン五輪の無念を胸に、後輩たちの背中を押しているように見えたという。
「競泳日本にとって、『古橋橋爪』という四文字熟語があるかのように、象徴的な人たちだった」と振り返ったのは、日本水連の鈴木大地会長。対談した際などに自由形への愛着を感じ取ったそうで「われわれにとっては戦後日本を元気づけてくれた方だけでなく、話の面白い方でスマートだった。180センチ以上ある長身で、かっこいい方だった」と懐かしんだ。