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関係正常化の象徴 尹大統領、16日訪日―韓国高官

2023年03月15日07時11分

岸田文雄首相(写真右)と韓国の尹錫悦大統領(EPA時事)

岸田文雄首相(写真右)と韓国の尹錫悦大統領(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国大統領府の金聖翰国家安保室長は14日、尹錫悦大統領の16~17日の訪日について「行き詰まっていた韓日関係が正常化の段階に本格的に入ったことを知らしめる意味がある」と強調した。尹氏は16日午前に東京入りし、午後に首相との会談と夕食会に臨む。

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 金氏は、尹氏の訪日が「(関係悪化の)悪循環を断ち切り、両国間で本格的に交流できる環境を整える重要な契機になる」と指摘。「個人的な信頼を深め、関係発展の意志を確認し合う場になる」と述べた。
 2国間の単独相互訪問「首脳シャトル外交」は2011年12月を最後に中断しており、尹氏は大統領選時から復活を訴えてきた。首脳会談で岸田首相の訪韓で合意し、成果としてアピールしたい意向だ。大統領府高官は「今後、シャトル外交が首脳レベルはもちろん、閣僚級など多様な形で活発に行われるだろう」と期待を示す。
 日本政府は、5月に広島市で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に韓国を招待することを検討している。高官はこれに関して「よい結果を期待している」と語った。
 尹氏は4月に米国国賓訪問を控え、日米韓の安全保障協力も重要議題となる。高官は「韓日関係改善をきっかけに韓米日安保協力がより強化され、深さ、幅も広がる」と強調した。日韓の会談では、今月6日に発表したの解決策も取り上げられる見通しだ。
 尹氏は17日午前、日韓議員連盟次期会長の前首相や日韓協力委員会会長の元首相らと面談。その後、日韓経済界の代表らと昼食を共にし、交流活性化を促す。
 尹政権は「過去より未来」を強調している。尹氏は慶応大で「未来の世代」である日本の大学生と韓国からの留学生を前に講演した後、帰国の途に就く。

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