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社内にIT人材「いない」7割、人材育成「難しい」6割 全研本社経営者アンケート

2023年03月14日16時20分

パソコンのキーボードを打つビジネスマン(資料写真)

パソコンのキーボードを打つビジネスマン(資料写真)

 全研本社が実施した日本企業の経営者を対象としたアンケート調査によると、IT(情報技術)人材が社内に「いない」と回答した人が7割に上った。国内の人材不足や人材育成が難しいことから、多くの企業がIT人材を確保できていない状況が浮き彫りとなった。経済産業省によると、2030年には国内のIT人材が最大で79万人不足する見通し。少子化による労働力不足が深刻さを増す中、優秀な人材の獲得競争がさらに激しくなりそうだ。

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 調査は全研本社が中小企業の経営者を対象に2月24~26日に実施し、200件の回答を得た。回答した企業の業種は建設業、製造、卸売・小売、不動産、サービス、情報通信、金融・保険、宿泊など。
 アンケートでは「社内にIT人材がいるか」との質問に対して「いない」との回答が70%を占めた。一方で「いる」と答えた人は30%にとどまった。「自社のIT人材が不足していると思うか」との質問に対しては「はい」が37.5%、「どちらともいえない」が23%だった。「いいえ」との回答も39.5%あった。
 「自社のIT人材が不足している」と回答した経営者に理由を聞いたところ、最も多かった回答は「社員をIT人材に育成することが難しいから」で58.7%(複数回答)に上った。続いて「IT人材が採用できないから」が46.7%、「国内のIT人材の絶対数が少ないから」が28%に達し、上位を占めた。「IT人材の離職数が多いから」との回答も10.7%あった。

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