バチカンとの外交停止検討 ローマ教皇が政権批判―ニカラグア
2023年03月13日15時02分
【マナグアAFP時事】中米ニカラグアの外務省は12日の声明で、バチカン(ローマ教皇庁)との外交関係停止を検討すると明らかにした。フランシスコ・ローマ教皇は数日前、アルゼンチン・メディアとのインタビューで、ニカラグアのオルテガ政権を批判していた。
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ニカラグアでは最近、政権に批判的なカトリックの聖職者が禁錮26年を言い渡されたほか、カトリック系の大学2校が閉鎖された。教皇はインタビューで、ニカラグアを「下品な独裁国家」だと批判し、オルテガ大統領についても「錯乱している」と強調していた。
これに対しニカラグア外務省は、教皇を名指しすることを避けつつ、外交関係の停止検討について「カトリック教会に近い筋からの情報を勘案した結果だ」と説明した。