「共和右派が最大の脅威」 米大統領、財政政策で応酬
2023年03月11日07時04分
【ワシントン時事】バイデン米大統領は10日、ホワイトハウスで行った演説で、共和党右派を「経済回復の最大の脅威だ」と批判した。同党は連邦政府の借入限度額である「債務上限」引き上げの条件として、大幅な歳出削減を要求。交渉が妥結しなければ、米国は債務不履行(デフォルト)に陥る可能性がある。
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下院共和党の右派議連「フリーダム・コーカス」はバイデン氏の演説に先立ち、債務上限引き上げに応じる条件を発表。バイデン氏肝煎りの学生ローン減免や気候変動関連予算の見直しに加え、政策判断で増減させやすい裁量的経費を向こう10年にわたり、2022会計年度と同水準に抑えるよう求めた。
バイデン氏は「彼らの計画では赤字を減らすことはできない」と指摘。「まだ交渉を始める段階に至っていないようだ」と語った。