3万人余、なお避難 被災者に合った支援を―東日本大震災、11日で12年
2023年03月10日20時32分
東日本大震災の発生から11日で12年となる。復興庁によると、全国の避難者は3万884人(2月1日現在)。東京電力福島第1原発事故の影響で、今も一部で避難指示が出ている福島県では昨年、帰還困難区域で初の居住再開につながる指示解除があったが、帰還を諦める人も多い。復興の程度には地域差もあり、被災者の実情に合った継続的な支援が求められている。
「忘れたくない」「できることを」 犠牲者追悼のライトアップ―岩手・福島
警察庁によると、死者は1万5900人、行方不明者は2523人。復興庁によると、疾病悪化などが原因の「災害関連死」は昨年3月末現在で3789人に上った。
11日は岩手、宮城、福島各県で自治体主催の追悼式典が開かれ、地震発生時刻の午後2時46分に関係者が黙とうする。政府主催の追悼式は発生から10年の2021年が最後となり、岸田文雄首相は昨年に続き、福島県での式典に出席する予定。