タリバン政権の知事殺害 ISが自爆テロ主張―アフガン
2023年03月10日06時33分
【マザリシャリフ(アフガン)AFP時事】アフガニスタン北部バルフ州で9日、自爆テロが発生し、イスラム主義組織タリバン暫定政権のムザミル知事が死亡した。テロ組織監視団体SITEによると、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行を名乗り出た。
「震災ボランティア」数百人殺到 無償トルコ便運航の誤情報―アフガン
地元警察当局者はAFP通信に、テロが州都マザリシャリフにある知事庁舎2階で起き「知事を含む2人が殺害された」と説明した。ISは系列のアマク通信を通じて声明を出し、待ち伏せした戦闘員が「知事に突撃し、自爆ベルトを起爆させた」と主張した。
ムザミル知事は前日に、首都カブールから来たタリバン高官と面会したばかりだった。アフガンではタリバンによる2021年の権力掌握後、暴力事件が激減したが、ISが犯行を名乗り出る襲撃が相次ぎ、治安が再び悪化している。