TikTokは「安保上の脅威」 米情報トップ、議会で証言
2023年03月09日06時36分
【ワシントン時事】複数の米情報機関のトップは8日、上院情報委員会の公聴会で、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」が安全保障上の脅威だとの認識をそろって示した。中国政府による利用者のデータ収集だけでなく、中国にとって都合の良いプロパガンダ(政治宣伝)の道具として使われる可能性があると指摘した。
公聴会に出席したのは連邦捜査局(FBI)のレイ長官や中央情報局(CIA)のバーンズ長官、国家安全保障局(NSA)のナカソネ局長ら。米国内で強まるTikTok脅威論が鮮明となった。
公聴会では、ワーナー委員長が安保上の脅威だとの認識を示して意見を求めたのに対し、情報機関トップがそろって「全面的に賛同する」と語った。レイ氏は「技術と経済は国家の安全保障と切っても切れない関係にある」と強調した。