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知財高裁も「八丁味噌は愛知特産」 GI制度巡り、発祥岡崎の老舗敗訴

2023年03月08日19時55分

 「八丁味噌(みそ)」の地理的表示(GI)保護制度を巡り、発祥の愛知県岡崎市の老舗「まるや八丁味噌」が、生産地を県全域とした国の登録取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が8日、知財高裁であった。東海林保裁判長は一審東京地裁と同様に「愛知県に定着し、特産品として認知されている」と判断し、同社の控訴を棄却した。

愛知産なら「八丁味噌」 GI登録、岡崎市の老舗敗訴―東京地裁

 GI保護制度は伝統的な生産方法などによる農林水産物や加工品の名称を知的財産として登録、保護する仕組み。2017年、県内全域を生産地として組合が八丁味噌を登録したが、まるやなど非加盟の老舗2社は産地を発祥の岡崎市八帖町に限定すべきだと主張していた。
 東海林裁判長は一審と同じく、まるや側の提訴は定められた期限を超過したと指摘した。その上で「名古屋めしの代表的調味料として定着し一般の豆みそと異なる『確立した特性』がある」と言及。まるや側は一定期間経過後に「八丁味噌」の名称をそのままでは使えなくなるが、「元祖八丁味噌」といった追加登録も可能だとして「権利制約が大きいとは言えない」と結論付けた。

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