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那須雪崩訴訟、6月28日判決 「責任取って」と遺族―宇都宮地裁

2023年03月08日18時43分

 栃木県那須町で2017年3月、登山講習会中だった県立大田原高校の生徒7人と教諭1人が死亡した雪崩事故で、一部の遺族が県や講習会の責任者だった男性ら教諭3人などを相手に、計約3億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が8日、宇都宮地裁(浅岡千香子裁判長)であった。原告側は本人尋問で「被告は責任を取ってほしい」と訴えた。訴訟はこの日で結審。判決は6月28日に指定された。

〔写真特集〕栃木のスキー場で雪崩

 本人尋問は被害者5人の遺族に対し行われた。亡くなった教諭毛塚優甫さん=当時(29)=の父辰幸さん(70)は「被告の教諭3人は、非を認めて謝罪していない。過失を認めて責任を取ってほしい」と述べた。
 原告側は訴状で、事故前日から雪崩注意報が出ていたと指摘。「雪崩発生を予見できたにもかかわらず、講習会を中止しなかった」などと主張している。
 被告の教諭側は「公務員個人は賠償責任を負わない」などとする答弁書を提出した上で、雪崩発生の予見可能性を否定。県側も請求棄却を求めている。

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