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総務省内部文書の要旨

2023年03月08日07時05分

 総務省が7日に公表した、放送法の政治的公平性を巡る首相官邸とのやりとりを記した内部文書の要旨は次の通り。(肩書は当時)
 【2014年】
 11月26日 礒崎陽輔首相補佐官付(職員)から総務省放送政策課に電話。放送法の「政治的公平」について補佐官への説明を依頼。「補佐官はTBSサンデーモーニングに問題意識がある」。
   28日 礒崎氏が総務省幹部に「一つの番組でも明らかにおかしい場合があるのではないか。考えを聞かせてほしい」と指示。
 12月25日 礒崎氏が総務省幹部に「知恵を出してほしい。一つの番組で政治的公平を欠くような『極端な事例』を考えて持って来てほしい」と伝達。
 【15年】
 2月13日 総務相が総務省幹部と「そもそもテレビ朝日に公平な番組なんてある?この答弁は苦しいのではないか」「官邸には『総務相は準備をしておきます』と伝えてください」とやりとり。
   18日 山田真貴子首相秘書官が総務省幹部に「今回の整理は(内閣)法制局に相談しているのか?放送法の根幹に関わる話ではないか」「どこのメディアも萎縮するだろう。言論弾圧ではないか」と懸念を示す。
   24日 「官房長官にお話しいただくことも考えられる」と述べた総務省幹部に対し、礒崎氏が「この件は俺と総理が2人で決める話」「俺の顔をつぶすようなことになれば、ただじゃあ済まないぞ。首が飛ぶぞ」などと発言。
 3月5日 山田秘書官から総務省幹部に電話。安倍晋三首相に礒崎氏らが説明し、「総理からは政治的公平という観点から見て、現在の番組にはおかしいものもあり、現状は正すべき、とのご発言」があったと伝達。
   6日 礒崎氏が総務省幹部に「総理が一番問題意識を持っているのはNHKの『JAPANデビュー』だが、これは過去の話。今はサンデーモーニングに問題意識を持っている」「とにかくサンデーモーニング。総務省もウオッチしておかなきゃだめだろう」「あんまり無駄な抵抗はするなよ」と発言。
   6日 高市総務相が総務省幹部に「本当にやるの?」「民放と全面戦争になるのではないか」と発言。
   9日 高市大臣室参事官から総務省幹部に連絡。「政治的公平に関する件で高市大臣から総理に電話(日時不明)」「総理から『今までの放送法の解釈がおかしい』旨の発言」。

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