チャールズ英国王戴冠式の聖油に祝福 エルサレム

2023年03月06日15時16分

【エルサレム(中東・アフリカ)AFP=時事】中東エルサレムの旧市街で3日、チャールズ英国王の5月6日の戴冠式に使われる聖油が聖職者の祝福を受けた。(写真は、エルサレムの聖墳墓教会で、チャールズ英国王の戴冠式に使われる聖油の入った飾りつぼを持つエルサレム総主教セオフィロス3世〈中央左〉と聖公会のエルサレム教区ホサム・ナオウム大主教〈中央右〉。エルサレム総主教・バッキンガム宮殿提供)
 聖油はオリーブ油やバラ、オレンジブロッサムなどで作られている。バッキンガム宮殿によると、1953年のエリザベス女王の戴冠式で使われたものと同じ原料が使われ、数百年にわたる伝統製法に基づいている。
 祝福の儀式は、イエス・キリストが埋葬されたとされる聖墳墓教会で行われた。
 エルサレム総主教テオフィロス3世と、聖公会エルサレム教区のホサム・ナウム大主教が儀式を執り行った。
 聖油は、装飾が施された銀器に入れられた。城壁に囲まれた旧市街を見下ろすオリーブ山にある昇天教会と、マグダラのマリア教会の果樹園で収穫されたオリーブの実が使用されている。
 マグダラのマリア教会には、チャールズ国王の祖母に当たるギリシャのアリス妃が埋葬されている。
 英国国教会のジャスティン・ウェルビーカンタベリー大主教は聖油について、チャールズ国王の家族と聖地とのつながりを反映していると述べた。また、「戴冠式と聖書、聖地の深い歴史的つながりも表している」としている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

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