移民船難破で政府批判　メローニ首相は責任否定―伊

　【ローマＡＦＰ時事】イタリア南部カラブリア州沖で中東からの移民を乗せた木造船が難破し、多数の死者が出た事故を巡って、当局の対応の遅れを批判する声が高まっている。移民に強硬姿勢を取る右派政権のメローニ首相は４日、政府に責任はないと主張した。

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　難破した船には約２００人の移民が乗っており、子供を含む少なくとも６９人が死亡した。欧州連合（ＥＵ）の欧州国境・沿岸警備機関（フロンテックス）は難破前夜に船の位置を特定していたが、伊当局が派遣した巡視船２隻は悪天候のため、救助できなかった。
　地元クロトネの検察当局は２日、救助活動に問題がなかったかの調査に着手した。政府の対応を問題視する野党からは、ピアンテドージ内相の辞任を求める声が噴出。クロトネの市長はメローニ氏を批判する公開書簡を出した。