「ウクライナ破壊工作の映像」 ロシア公表、疑問点多く
2023年03月04日07時43分
ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)は3日、同国に侵入したウクライナの「破壊工作グループ」が2日に住民2人を殺害したとされる現場の映像を公表した。銃撃されたはずの車が無傷だったり、車の場所が動画と静止画で異なったりと、映像には「疑問点が多い」(独立系メディア)と指摘されている。
事件により、プーチン政権は国民の危機意識を高めるのに成功したという見方がある。
ウクライナ高官は、事件はでっち上げと否定。一方、ウクライナ側に立つという「ロシア義勇軍団」は事件への関与を主張しており、国境地帯のブリャンスク州に侵入したと分かる動画をソーシャルメディアに投稿した。ただ、不審な点から「FSBのスパイ」説まで飛び出している。