東電社長から聞き取り 柏崎原発のテロ対策不備―規制委
2023年03月03日15時17分
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)のテロ対策に不備が相次いだ問題で、原子力規制委員会は3日、追加検査の一環として、東電本社(東京都千代田区)で小早川智明社長らから問題の改善状況などを聞き取り調査した。
終了後、取材に応じた規制委の古金谷敏之・追加検査チーム長は「いくつか課題があると認識している」と指摘。小早川社長は取材に「規制委の認識と大きな違いはない。しっかり改善を進めたい」と述べた。
同原発では2018年1月以降、侵入者を検知する装置が故障しても十分な対策を取らないなど、不正侵入を把握できない状態が生じた。規制委は「核物質防護上、重大な事態になり得る状況」とし、4段階の安全重要度のうち最も深刻なレベルと評価した。