災害への備え不十分 「仙台防災枠組み」達成困難―国際学術会議
2023年03月01日14時08分
【ニューヨークAFP時事】国際的な科学研究機関などでつくる国際学術会議(ISC)は2月28日、地震や洪水といった災害に対する世界の備えが十分ではないとする報告書を公表した。2015年に採択された国際的な防災指針「仙台防災枠組み」の目標達成が難しいとして、危機管理を見直す必要性を訴えた。
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仙台防災枠組みは、災害リスクの評価と低減、さらに災害への準備態勢強化に向けた投資を通じ、犠牲者や損害を30年までに減らすことを目指している。だが、報告は「現状を鑑みると、達成は難しい」と指摘。ISCのピーター・グラックマン会長は「建築関連法規の強化や警報システム導入といった長期的な計画や防災措置について、注目や投資があまりにも少ない」と強調した。