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マスクなし、笑顔で卒業式 「抵抗ある」着用の生徒も―大阪・静岡

2023年02月28日20時33分

マスクの着用が不要となった卒業式で、会場を後にする卒業生ら=28日午前、大阪市天王寺区の大阪府立清水谷高校

マスクの着用が不要となった卒業式で、会場を後にする卒業生ら=28日午前、大阪市天王寺区の大阪府立清水谷高校

  • マスク着用が不要となった卒業式=28日午前、静岡市駿河区の県立駿河総合高校

 3年前の新型コロナウイルス感染拡大直後に入学した生徒らが卒業シーズンを迎え、大阪府や静岡県では28日、多くの公立高校で卒業式が行われた。文部科学省がマスクなしを基本方針として通知したことから、ほとんどの生徒は着用せずに参加したが、「抵抗がある」などの理由で外さない生徒もいた。

卒業式のマスク、着用求めず 子どもに配慮し早期実施―文科省

 大阪府立清水谷高校(大阪市天王寺区)では卒業生277人が出席して式が行われた。校歌斉唱などの場面を除いては7~8割の生徒がマスクなしだった。日笠賢校長は式辞で「何人かにっこり笑っているのが見え、改めて笑顔はいいなと思いました」と語り掛けた。
 マスクを外して参加した女子生徒(18)は「クラスメートのほとんどは初めて見る顔で新鮮だった。一生に一度なので外して臨みたかった」と話した。一方、着用を続けた女子生徒(17)は「1年生からずっとマスクを着けていたので、最後に印象が変わるのが嫌だった」と説明。保護者として出席した田崎和美さん(51)は「卒業アルバムもマスクの写真ばかり。きょう笑顔を見られて本当に良かった」と喜んだ。
 静岡県でも県立高校のほとんどがこの日に卒業式を実施した。県立駿河総合高校(静岡市)では卒業生272人の多くがマスクを外して出席。男子生徒(18)は「少し照れくさかったが、みんなと良い思い出をつくれた」と笑った。
 受験を控えた中学3年の妹がいるという女子生徒(18)は「(ウイルスを)家に持ち込みたくなかった」とマスク着用で式に臨んだが、「親には最後ぐらい顔が見える状態で式を見せてあげたかった」と残念そうだった。

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