宇宙飛行士候補に男女2人 46歳世銀職員と28歳医師―日本人初、月着陸の可能性・JAXA
2023年02月28日19時02分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、新たな日本人宇宙飛行士候補に、世界銀行上級防災専門官の諏訪理さん(46)と、日本赤十字社医療センターの医師、米田あゆさん(28)が決まったと発表した。新たな飛行士候補の決定は2009年の油井亀美也さん(53)ら以来、14年ぶり。諏訪さんらは、国際月探査「アルテミス計画」で日本人初の月面着陸を果たす可能性もある。
東京都内で同日開かれた記者会見で、米田さんは「喜びと同時にびっくりした。選んでいただいたことへの責任感や使命を感じ、身が引き締まる思いだ」と述べた。諏訪さんは、仕事で滞在中の米国からリモートで参加。「大きなキャリアシフトになる。『しっかりと仕事をしていかないと』という思いを強く持っている」と話した。
諏訪さんは東京生まれ。07年に米プリンストン大大学院修了後、世界気象機関(WMO)を経て、14年に世界銀行に入行した。46歳での選抜は過去最年長。
米田さんは東京生まれで、19年東京大医学部を卒業後、同付属病院を経て、21年4月から日本赤十字社医療センターで外科医として勤務。過去最年少での選抜で、女性飛行士は向井千秋さん(70)、山崎直子さん(52)に続き3人目となる。