韓国統一相、後継者の可能性否定せず　正恩氏娘、経済活動に出席

　【ソウル時事】韓国の権寧世統一相は２７日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と共に「ジュエ」さんとされる娘が活動していると頻繁に伝えられていることについて、「まだ後継者と見なすのは少し早い」と述べつつも、可能性を否定しなかった。ラジオ番組で語った。

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　北朝鮮メディアは２６日、平壌で行われた道路建設の着工式に正恩氏と娘が出席したと報道。経済分野の行事への参加が公表されたのは初めてで、正恩氏と並んでくわ入れをする写真も伝えられた。
　権氏は「北朝鮮は韓国よりはるかに家父長的な男性中心の社会だ。女性が軍中心の北朝鮮の体制を導けるのか疑問も残る」と指摘。同時に「（娘が）ただ横で眺めているのではなく、直接スコップを持つ姿まで見せた。普通ではない部分だ」と語った。
　その上で、正恩氏に息子がいるという説に関し「まだ未確認情報のレベルだ」と強調。「『白頭の血統（故金日成主席から連なる家系）』に女性しかいないとなると、話が違ってくる」と述べ、娘が後継者となる可能性があるとの認識を示した。
　娘は８日の軍事パレードにも登場した。これに関し、権氏は１５日の時点では「特定の人物というより、正恩氏とその一家に対する忠誠心を高めるため（の動き）ではないか」と後継者説に慎重な見方を示していた。