西側、狙いはロシア解体 「団結」が勝利の条件―プーチン氏
2023年02月27日07時25分
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻を巡り「代理戦争」の様相を示している西側諸国との対立について「彼らの目的はただ一つ、旧ソ連とその主な構成国であるロシアを解体することだ」と主張した。もしそうなれば、民族として「ロシア人」が消滅する恐れがあると述べ、国民に危機感を訴えた。
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26日放映の国営テレビのインタビューで語った。質疑応答は22日、モスクワのルジニキ競技場で「祖国防衛者の日」(23日)に合わせた大規模な官製集会に参加後、収録された。
プーチン氏はこの中で「国民の団結」を強調し、これこそが勝利の条件とも発言した。
開戦1年に際し、プーチン氏はロシアによる侵略を西側諸国からの「祖国防衛」にすり替える世論工作を強化している。今回はさらに民族の存亡を懸けた自衛戦争だと捉え、国民が団結して長期戦に備える布石を打った可能性がある。