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被災地選出議員に聞く 東日本大震災12年☆2

2023年02月26日07時18分

インタビューに答える立憲民主党の玄葉光一郎元外相=16日、東京・永田町の衆院議員会館

インタビューに答える立憲民主党の玄葉光一郎元外相=16日、東京・永田町の衆院議員会館

 東日本大震災から間もなく12年を迎える。被災地選出議員である自民党の元防衛相(衆院宮城6区)、立憲民主党の元外相(衆院福島3区)に発生当時を振り返ってもらい、課題や今後の取り組みを聞いた。(肩書きは当時)

被災地選出議員に聞く 東日本大震災12年☆1


 ◇原発事故、最悪シナリオ指示=立民・玄葉元外相インタビュー
 ―震災発生時はどこにいたか。
 国家戦略担当相と民主党政調会長を兼務し、参院決算委員会の閣僚答弁席にいた。審議が止まり、国会内の政調会長室に一時避難した後、すぐ首相官邸に行った。東京電力福島第1原発の電源が喪失し、水素爆発が発生。福島県民の最後のとりでになる覚悟で向き合った。2011年3月15日、原子力委員会の近藤駿介委員長に「最悪のシナリオ」の作成を指示。近藤氏から、最悪の場合、東日本全体に人が住めなくなるとの恐ろしい想定を聞き、原発から半径50キロまで避難させる場合も考えて動いた。住民が移動するためのガソリン供給にも奔走した。
 首相が震災翌日にヘリコプターで第1原発に向かったことは大きな批判を受けたが、私は行って良かったと思う。吉田昌郎所長(故人)と直接会った意味は大きかった。
 ―震災にどう取り組んだか。
 前例のない対策を取った。復興特別所得税の導入などで、10兆円以上の復興財源を作った。復興庁創設や、思い切った高速交通網の整備なども進めた。財源確保など民主党政権の間に軌道に乗せられた。政権交代後、自民党は基本的にそのレールの上を走った。安倍晋三政権で、エネルギー政策が元に戻ったのは残念だ。
 ―政府は第1原発の処理水を今春から夏ごろに海洋放出する方針だ。
 風評を懸念している。海洋放出はやむを得ないが、方法には懸念がある。放射性物質トリチウムの分離技術を追求し、他の地域での放出も検討していい。
 ―防衛財源を復興特別所得税の一部転用で賄うことについて。
 姑息(こそく)だ。増税が必要ならば、正面から国民に必要性を訴えるべきだ。今まで復興に充てていた決算剰余金などを防衛財源にするため、将来にわたり復興に支障がないとは言い切れない。
 ―原発の運転期間延長などが決まった。
 のど元過ぎれば熱さを忘れる、だ。電気代高騰を利用して安易に認めていいのか。運転で得る利益より事故によって失うことの方が大きい。
 ―今後力を入れたいことは。
 26年度以降の復興財源の確保を政府に強く迫りたい。復興はこれからも長い道のりだ。多くの県民が共有できる目標や夢を掲げて進んでいく必要がある。

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