早乙女太一「意気込んで滝行に」 舞台「蜘蛛巣城」開幕へ、倉科カナ「役として生きたい」
2023年02月24日15時45分
黒澤明監督の映画を舞台化した「蜘蛛巣城」(演出・赤堀雅秋)の取材会が、KAAT神奈川芸術劇場(横浜市)で23日に行われ、早乙女太一、倉科カナらが出席した。
同舞台は戦国時代、武将の鷲津武時(早乙女)と妻・浅茅(倉科)が、謎の老女の予言に翻弄(ほんろう)されていく内容。稽古が始まる前、「久しぶりの舞台だし、意気込んだことをやってみようと思って滝行に行った」と言う早乙女は、「二人が主軸(の話)だけど、周りの人たちの物語にも共感できる」と見どころを語った。
一方、倉科は「『蜘蛛巣城』とも(同作のベースとなった)『マクベス』とも違って、見終わった後に『予言を受けなければ二人は幸せに暮らしていたかもしれない』という、新たな感情が生まれるストーリーになっています」と話した上で、「1回1回、しっかり浅茅として生きることができたら」と目標を掲げた。
今回の上演台本は、2001年に新橋演舞場で上演された舞台作品の脚本を元に作られた。赤堀は「(映画版の)三船敏郎さんと山田五十鈴さんの印象が強いけれど、そのイメージを払拭(ふっしょく)し、現代のお客さまの心に届くものにしたい」と力を込めた。
取材会には出演の長塚圭史も出席した。同劇場で25日から3月12日まで。その後、兵庫県立芸術文化センターなどでも上演される。