ウクライナ侵攻「全国民が支持」　プーチン氏が官製集会

　ロシアのプーチン大統領は２２日、モスクワの競技場で「コンサート」と銘打った大規模な官製集会を開き、国民全員がウクライナ軍事作戦を支持していると主張した。翌２３日はかつての「赤軍記念日」で、現在も「祖国防衛者の日」として祝われている。会場には約２０万人が集められ、１人５００ルーブル（約９００円）の謝礼が支払われたとも伝えられた。

揺れる目標、戦争出口見えず　被害意識と正当化に終始―プーチン氏発言の１年回顧・ウクライナ侵攻

　プーチン氏は最近、ウクライナ侵攻について、同国を軍事支援する西側諸国との「代理戦争」だと強調している。侵攻を「祖国防衛」にすり替える世論工作を図り、長期戦に備えているとみられる。
　ステージでは愛国的と認められた人気歌手が熱唱し、侵攻に参加した兵士らも紹介された。その後マイクを握ったプーチン氏は「祖国とは家族だ。（兵士らは）最も神聖で大切なものを守っている」と称賛。兵士らのことを「ロシア全体が支持している」と述べ、聴衆と共に「ウラー（万歳）」と３回唱和した。