尾辻参院議長、ガーシー氏に本会議出席命令　陳謝の懲罰可決、拒否なら除名も

　参院は２２日の本会議で、国会欠席を続けるＮＨＫ党のガーシー（本名・東谷義和）参院議員に対し、４段階の懲罰のうち３番目に重い「公開議場での陳謝」を科すことを、与野党の賛成多数で可決した。この後、尾辻秀久参院議長がガーシー氏側に対し、来週にも開かれる次回の本会議への出席を命じる文書を通知した。

ガーシー氏に擁護の声なく　与野党、「除名」へ粛々手続き

　欠席を理由にした懲罰は初めて。応じない場合、与野党は３月上旬にも最も重い「除名」とすることを視野に入れている。
　Ｎ党の浜田聡参院議員は本会議での弁明で、欠席理由について、警察の不当な拘束を避けるためだと主張。「少数派が多数派に排除されるプロセスを国民はしっかり注視してほしい」と述べた。
　採決では自民、立憲民主、公明、日本維新の会、国民民主、共産各党が賛成し、Ｎ党が反対した。れいわ新選組は「気に入らない議員を排除する入り口になる」として棄権した。