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日中、気球・台湾で主張展開 4年ぶり安保対話

2023年02月22日17時28分

外務省で開かれた日中安保対話。右端から3人目は山田重夫外務審議官、左端から3人目は中国の孫衛東外務次官=22日午前(代表撮影)

外務省で開かれた日中安保対話。右端から3人目は山田重夫外務審議官、左端から3人目は中国の孫衛東外務次官=22日午前(代表撮影)

 日中両政府は22日、外務・防衛当局幹部による「安保対話」を東京都内で開いた。日本側は、中国の無人偵察用気球とみられる物体の日本上空飛行について再発防止を要請。中国側は、台湾海峡の平和と安定に言及した日本の安全保障関連3文書を問題視した。4年ぶりの安保対話は、双方が抱く懸念を主張し合う展開となった。

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 2019年2月以来の開催。日本側は外務省の山田重夫外務審議官ら、中国側からは孫衛東外務次官らが出席した。
 日本側は、沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海情勢や、中国がロシアと連携して日本周辺で活発化させている軍事的行動などを挙げ、「(日中間の懸案が)安保分野で特に顕著だ」として深刻な懸念を表明。反撃能力(敵基地攻撃能力)保有など防衛力強化方針についても説明した。
 中国側は安保3文書に関し、「域外勢力と結託し、台湾問題に関するマイナスな動向を表すことに厳重な懸念がある」と述べ、米国と連携する日本をけん制。その一方で、「双方が意見交換して、相互信頼、理解を増進できるよう希望する」と述べ、対話を重視する姿勢も示した。

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