• ツイート
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

パラ選手のために 不安障害と向き合う菅沼―女子ゴルフ

2023年02月20日16時06分

日本パラスポーツ協会に寄付金を贈呈する菅沼菜々。右は同協会の森和之会長

日本パラスポーツ協会に寄付金を贈呈する菅沼菜々。右は同協会の森和之会長

 国内女子ゴルフツアーで昨季のメルセデス・ランキング8位の菅沼菜々(23)が、獲得賞金の一部の100万円を日本パラスポーツ協会に寄付した。所属先のあいおいニッセイ同和損保本社でこのほど行われた寄贈式で、「私も広場恐怖症と向き合っていることから、それ以上の障害を抱える選手を応援したい」と理由を明かした。
 広場恐怖症は、公共交通機関や劇場などの閉鎖された場所や、市場など広い空間で恐怖を抱く不安障害。菅沼の場合は新幹線や航空機に乗ることができない。プレーそのものに支障はないが、車で移動するため北海道と沖縄で開催される大会への参加は難しい。
 プロデビュー前から「誰かの力になりたい」と考えていた菅沼。所属先がパラスポーツの支援に力を入れていた縁もあり、「パラアスリートを見て身近に感じられた。私に何かできないかと思った」と言う。
 今後も自身の応援グッズの収益金や賞金の一部を寄付していく構えだ。浮き沈みが避けられない勝負の世界に身を置くが、息長く続ける決意は揺るがない。
 日本パラスポーツ協会の森和之会長は、その意気込みに感謝し「うれしいことは、1年だけではなく継続したいという気持ちを頂いたこと。よく考えて使わせていただきたい」。

関連記事

こんな記事も

スポーツ総合


ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ