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北朝鮮が短距離弾道ミサイル2発 与正氏「太平洋」への発射警告―国連安保理、21日緊急会合

2023年02月20日12時00分

【図解】北朝鮮ミサイル発射

【図解】北朝鮮ミサイル発射

  • 北朝鮮の弾道ミサイル発射について、記者団の質問に答える岸田文雄首相=20日午前、首相官邸
  • 北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長=2022年8月、平壌(AFP時事)

 【ソウル時事】韓国軍によると、北朝鮮は20日午前7時から同7時11分(日本時間同)ごろにかけて、西部の平安南道・粛川一帯から日本海に短距離弾道ミサイル2発を発射した。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定される。朝鮮中央通信は、北朝鮮軍が「戦術核攻撃の手段」である「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」2発を発射したと伝えた。

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 北朝鮮のミサイル発射は今年3回目となる。日本政府は、地域の安全を脅かすなどとして強く非難し、「北朝鮮に厳重に抗議した」と表明。首相は、国連安全保障理事会に緊急会合の招集を要請したと語った。安保理は、米東部時間20日午後3時(日本時間21日午前5時)から緊急会合を開く。
 北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長は20日に朝鮮中央通信を通じて発表した談話で、朝鮮半島周辺への米軍の戦略兵器展開に不満を示した上で、「太平洋を射撃場として活用する頻度は米軍の行動の性格にかかっている」と警告。太平洋に弾道ミサイルを撃ち込む可能性を示唆した。
 米軍のB1B戦略爆撃機は19日、朝鮮半島や日本海の上空で韓国軍や自衛隊と共同訓練を実施した。朝鮮中央通信はこれを踏まえ、ミサイル発射で米韓への対抗意志を誇示したと主張した。
 日本の防衛省によると、2発の最高高度はそれぞれ約100キロと約50キロ、飛行距離はそれぞれ約400キロと約350キロだった。船舶や航空機への被害情報はない。
 韓国政府は20日、発射を受け、北朝鮮の核・ミサイル開発や制裁回避に関わった4個人、5団体を独自制裁の対象に追加指定すると発表した。

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