リオのカーニバル、佳境に コロナ乗り越え3年ぶり通常開催
2023年02月20日13時32分
【リオデジャネイロ時事】ブラジルのリオデジャネイロで19日夜(日本時間20日午前)、カーニバル(謝肉祭)恒例の精鋭12エスコーラ(チーム)によるサンバパレードが始まり、南米最大の真夏の祭典は佳境を迎えた。同国では2020年のカーニバル直後に新型コロナウイルスの流行が始まり、21年は中止に追い込まれ、22年は時期をずらして実施。自由参加型の街頭パレード「ブロコ」も含めた通常開催は3年ぶりとなった。
パレードのトップを切ったエスコーラ「インペリオ・セハノ」のメンバー、レアンドロ・リマさん(40)は「普通にカーニバルをできることの幸せをかみしめている」と感無量の様子。友人と共に卒業旅行で訪れた神奈川県の大学生の高橋杏菜さん(22)は「3年ぶりということで興奮しているのが伝わった。本当にきれい」と盛り上がりに目を見張った。
各エスコーラは、昨年のポルトガルからの独立200周年や人種問題、「偉大な歌手」をテーマにオリジナル曲や衣装を用意。1エスコーラ当たり2500~3200人が、きらびやかな山車と打楽器隊を交えて「サンボードロモ(サンバ行進専用会場)」の約700メートルの花道を1時間かけて練り歩き、総合点を競った。
リオデジャネイロ市は今年のカーニバルが国内外から約500万人の観光客を集め、20年に比べ12.5%増の45億レアル(約1170億円)の経済効果をもたらすと見積もっている。