「ウクライナの次は東アジア」 林外相、ミュンヘン安保会議で演説
2023年02月19日04時34分
【ミュンヘン時事】林芳正外相は18日、ドイツ南部ミュンヘンで開催されたミュンヘン安全保障会議のパネル討論で基調演説を行い「きょうのウクライナは、あしたの東アジアかもしれないという強い懸念」を表明した。ロシアのウクライナ侵攻が注目される中、軍事的な威圧を高める中国や北朝鮮を念頭に、緊迫化するインド太平洋の情勢にも目を向けるよう訴えた。
林氏は、ロシアの侵攻について「力による現状変更はどこであっても許されるべきではない」と強調、断固とした意思から対ロ制裁に参加したと説明した。北朝鮮による度重なる弾道ミサイルの発射や周辺海域で軍事的な活動が活発化している現状に触れ「日本は戦後最も深刻かつ複雑な安保環境に直面している」と厳しい認識を示した。