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太陽系最初期の物質か 「りゅうぐう」試料の分析―東北大など

2023年02月16日19時07分

小惑星「りゅうぐう」の砂(容器中央の黒い物質)=2021年6月、相模原市中央区のJAXA相模原キャンパス

小惑星「りゅうぐう」の砂(容器中央の黒い物質)=2021年6月、相模原市中央区のJAXA相模原キャンパス

 探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から持ち帰った試料を分析していた東北大などの研究チームは、約46億年前の太陽系最初期にできたとみられる物質が含まれていたと発表した。太陽近くでできた後、遠く離れたりゅうぐう母天体まで運ばれたと推定されるという。論文は16日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。
 これまでの分析で、試料には小惑星に多く含まれる物質「コンドリュール」に似た組成の粒子と、カルシウムやアルミニウムを多く含む粒子の2種類が含まれていることが判明。いずれも0.03ミリほどで、1000度以上の高温環境で形成されたとみられていた。
 研究チームは粒子の化学組成や年代などを、隕石(いんせき)に含まれている粒子と比較するなどして分析。この結果、2種類とも太陽近くで形成されたものが含まれ、カルシウムを含む粒子は太陽系最初期に形成されたと考えられるという。

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