偽エアバッグ輸出未遂　関税法違反容疑、４人再逮捕―警視庁

　大手自動車メーカーのエアバッグの偽物が販売された事件で、警視庁生活経済課は１６日、偽エアバッグを輸出しようとしたとして、関税法違反容疑でパキスタン国籍の中古車販売解体業イスラール・ミアン・アリ容疑者（３６）＝商標法違反容疑で逮捕＝ら４人を再逮捕した。同課によると、商標権を侵害した偽物の輸出を巡る摘発は全国初という。同課は認否を明らかにしていない。
　イスラール容疑者らは２０２０年～２２年１１月、米国など約４０カ国に向け、トヨタ自動車や日産自動車の偽エアバッグなど約８２００個をインターネットで販売していた。少なくとも２億４０００万円を得ていたという。
　逮捕容疑は２２年１１月、ホンダやスバルなどのロゴが入った偽のエアバッグ１２個を米国に輸出しようとした疑い。
　同課によると、この時は成田空港で税関職員に発見され、輸出はできなかった。