22年の不正薬物密輸25%増 水際緩和で急増警戒―財務省
2023年02月15日20時32分
財務省は15日、全国の税関が2022年に摘発した関税法違反事件の取り締まり実績を発表した。覚醒剤など不正薬物の密輸の摘発件数は、前年比25%増の1044件で、過去3番目の多さとなった。このうち航空機旅客による密輸は94件と前年の24件から急増した。新型コロナウイルス対策の水際措置の緩和が背景にあるという。
財務省は「水際措置の見直しで入国者が増加することで、不正薬物が持ち込まれるリスクがさらに高まる可能性がある」とみて警戒を強めている。訪日外国人が日本の薬物規制を理解せずに持ち込む恐れもあるため、警察庁などと共同で訪日外国人への啓発を強化する。