中国女性「沖縄の無人島購入」 SNS投稿で物議
2023年02月14日20時34分
中国人の30代女性が「沖縄の島を買った」とSNSに投稿し、日中双方で物議を醸している。購入したのは沖縄県北部の伊是名村にある無人島、屋那覇島の一部。中国メディアによれば、女性は不動産や金融業を営む親族の会社名義で購入したと話している。
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この女性は1月末に中国のSNSに投稿した動画で、「2020年に70万平方メートルの小島を買った」と、島全体を購入したかのように説明。小舟で島に渡る様子や、過去に空撮した島の全貌などを紹介している。これを受けてSNSには「中国の領土だ」「もともと日本のものではない」などの書き込みが相次いだ。
不動産登記簿によると、東京に本社を置く中国系コンサルティング企業が21年2月から島の一部を所有。伊是名村によれば、島全面積約74万平方メートルのうち、5割程度に上るという。同社はホームページで「リゾート開発計画を進めている」と説明している。
島にはこれまでキャンプや釣り客が訪れてきた。伊是名村は海岸沿いの大部分など島の約4分の1の土地を所有。村の担当者は開発計画について「寝耳に水で困惑している。村民からも不安の声が上がっており、情報を収集している」と語った。松野博一官房長官も13日の記者会見で「関連動向を注視する」と述べた。