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「先のことは考えられない」 避難生活、長期化必至―トルコ被災地

2023年02月13日20時31分

12日、トルコ南部ガジアンテプ県の街頭でサンドイッチを市民に無料で提供するケバブ店

12日、トルコ南部ガジアンテプ県の街頭でサンドイッチを市民に無料で提供するケバブ店

  • 倒壊し、がれきと化したイルマクさんの親族宅=10日、トルコ南部ハタイ県

 【ガジアンテプ時事】6日の大地震から1週間たった被災地は、途絶していたガス供給が、被害が比較的軽微な地域から再開されるなど、都市機能が復旧し始めた。ただ、家を失った人々らの避難生活は長期化しそうで、被災者たちは「先のことは考えられない」と口をそろえる。

パンや衣類、廃棄相次ぐ 支援のずれ拡大―トルコ被災地

 トルコ南部ガジアンテプ県の中心部では、閉店していたレストランが少しずつ開き始め、複数のケバブ店が地元の人々に無料でサンドイッチなどを提供している。店の前で列を成す人々の表情も少し明るく見えた。
 しかし、夜間の気温が氷点下に達する中、多くの人が一帯に設営された多数のテントで避難生活を送っている。シャバン・モハンマドさん(40)は「親族の5家族約30人が一つのテントに暮らしている。今後の生活は政府の支援次第だが、この生活がどれくらい続くのか知りようもない」と顔を曇らせた。
 ハタイ県中心部で被災して「家族11人を失った」と言うイルマクさん(16)は、倒壊した親族宅を前に、残された親族らとたたずんでいた。「これからどうしていいか分からない」と吐息をついた後、「唯一確かなのは、自分が強くなることだけだ」と語った。

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