日本隊の捜索に期待 「感謝の気持ちでいっぱい」―トルコ地震
2023年02月10日13時30分
【カフラマンマラシュ(トルコ)時事】日本の国際緊急援助隊・救助チームがトルコ大地震で甚大な被害を受けた南部カフラマンマラシュ県で活動を開始してから9日夜で丸2日たった。6日未明の地震発生から3日半以上経過する中、地元住民は何とか一人でも多く生存者を見つけ出してほしいと期待していた。
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日本隊が活動するのは、同県中心部オンイキシュバト地区で倒壊した4階建て住居。現地では9日午後、地元住民約50人が非常線の前で作業を見守っていた。
このうちの一人で、住居オーナーの男性マヒル・トパルオールさん(43)によると、4階にトパルオールさんの両親が暮らし、3階にトルコ人4人、2階と1階にシリア人8人程度が暮らしていた。
トパルオールさんは地震発生直後、自力でがれきを掘り起こそうとしたが「機材がなく何もできなかった」。日本隊の作業について「率直に言えば、少々慎重すぎるとも感じたが、実は非常に統制が取れ、注意深い」と指摘し、「感謝の気持ちでいっぱいだ」と話した。
住人の親戚という女性のハティジェ・ゼンジルさん(60)は「日本隊は(住人の)知人でもないのに来てくれた。われわれの希望だ」と目をうるませながら語った。