ミサイル供与、プーチン大統領関与か 14年のマレーシア機撃墜―合同捜査チーム
2023年02月09日08時07分
【ブリュッセル時事】マレーシア航空のMH17便が2014年にウクライナ東部の親ロシア派支配地域上空で撃墜された事件を巡り、オランダやマレーシアなど5カ国の合同捜査チームは8日、報告書を公表した。機体撃墜に利用された地対空ミサイルの親ロ派勢力への提供に絡み、ロシアのプーチン大統領の関与が強く疑われるとの見方を示した。
欧州人権裁、ロシアの責任巡る審理決定 14年のマレーシア機撃墜
報告書は、傍受した通話記録などを基に、ミサイルの提供は「大統領レベルで決められたことが強く示されている」と指摘した。一方で、「完全かつ決定的な証拠ではない」とも述べた。
合同捜査チームは、オランダ・ハーグの記者会見で「手掛かりを使い果たした」として、捜査中断を発表した。MH17便が撃墜された理由は、依然として不明だという。