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トルコ地震、死者1万9000人に シリアで人口の半数が被災

2023年02月10日01時09分

9日、トルコ南部ハタイ県で、地震で倒壊した建物のがれきのそばで眠る被災者(ロイター時事)

9日、トルコ南部ハタイ県で、地震で倒壊した建物のがれきのそばで眠る被災者(ロイター時事)

  • 9日、地震で被害の出たトルコ南部カフラマンマラシュ県で活動する外国の救援隊(ロイター時事)
  • 8日、トルコ南部カフラマンマラシュ県を視察に訪れたエルドアン大統領(右手前)=トルコ大統領府提供(EPA時事)
  • 9日、トルコから国境を越え、シリア北西部に入る国連支援物資を積んだ車列(AFP時事)

 【カフラマンマラシュ(トルコ)時事】トルコ南部で6日未明に発生した大地震による死者は9日、隣国シリアと合わせて1万9000人を超えた。行方不明者の生存率が下がるとされる「発生から72時間」を過ぎ、犠牲者が大幅に増えることへの懸念が高まっている。いてつく寒さの中、両国の被災者は厳しい環境に置かれている。

政治対立で人道危機懸念 地震被災地の支援に障壁―シリア

 トルコ・メディアなどによると、同国内ではこれまでに1万6546人の死亡が確認された。負傷者は6万人以上。AFP通信によれば、シリア側では3162人の死亡が判明した。国連は8日、内戦下のシリアで人口の約半数に当たる約1090万人が被災したと発表。同国に駐在する国連のベンラムリ調整官は「人々は既に(内戦で)悲惨な状態だった上、突然地震に襲われた」と語った。
 トルコの被災地では行方不明者の捜索や、倒壊した建物の下敷きになった人の救出活動が続いている。アナトリア通信によれば、8日には8歳の女児や59歳の女性が助け出された。
 一方、救援の遅れなどトルコ政府の対応を批判する声も出ている。エルドアン大統領は8日に被災地を視察した際、初動の不備を認めた上で、被災世帯に見舞金1万リラ(約7万円)を支給すると発表した。

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