残る2人逮捕、捜査本格化 特殊詐欺団リーダー格らか―比から移送、全国連続強盗・警視庁
2023年02月09日10時15分
全国で相次ぐ強盗事件を巡り、警視庁は9日、フィリピン入管施設で拘束されていた日本人容疑者4人のうち、渡辺優樹(38)、小島智信(45)両容疑者を別の特殊詐欺事件に絡む窃盗容疑で逮捕した。
同施設で拘束されていた今村磨人(38)、藤田聖也(38)両容疑者は7日に移送、逮捕されている。4人全員が送還され、事件は新たな局面を迎えた。
警察当局は一連の強盗の指示役が含まれるとみており、特殊詐欺事件の捜査を本格化するとともに、強盗事件との関連も調べる。
警視庁によると、4人は被害総額60億円超に上る特殊詐欺グループの幹部で、渡辺容疑者がリーダー格とみられる。小島容疑者は配下の筆頭格で、詐取金の回収や管理を担っていた。
2人は9日未明、マニラの空港を出発。同行した警視庁の捜査員が移送の機内で逮捕状を執行した。