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米、ハイテク供給網再編を加速 「中国気球」警戒高まる―一般教書演説

2023年02月08日22時28分

バイデン米大統領=2日、ワシントン(AFP時事)

バイデン米大統領=2日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は7日ので「中国との競争に打ち勝つため、米国は結束すべきだ」と述べ、経済安全保障の観点で重要性が高まる半導体などのハイテク分野で、中国に対抗する姿勢を鮮明にした。中国の偵察気球に対する警戒感が高まる中、日本など同盟国との連携を視野に入れ、サプライチェーン(供給網)の再編を加速させる構えだ。

中国軍、過去に気球撃墜 「安全上の脅威」

 バイデン氏は、偵察気球を撃墜したことを念頭に「中国が米国の主権を脅かせば、米国を守るために行動する。われわれは行動した」と強調。「同盟国と共に先端技術を守る」と明言した。
 議会では、偵察気球の搭載機器に米国や同盟国の技術が悪用されていたか調べる動きが出ている。中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)に対する半導体の輸出全面禁止、動画アプリ「TikTok(ティックトック)」の使用禁止を求める声も強まりつつある。
 バイデン氏は「脱中国依存」の対象とする戦略物資として半導体、電気自動車(EV)用電池など4分野を指定。昨年秋には、日米など14カ国で供給網を再編する「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」交渉に着手した。
 「米国を起点とする供給網を構築する」。バイデン氏は世界の半導体生産に占める米国のシェアが過去数十年で約1割まで低下したとの調査結果を紹介した上で、こう宣言した。政府調達で国産品を優先する「バイ・アメリカン」の新規則を導入する方針も表明した。

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